2007年8月18日土曜日

Real Voice

 月9ドラマ「サプリ」の第2回目を観た。このドラマ、日本のドラマにありがちなリアリティーゼロの内容であるが、亀梨くんがあまりにもキュートなのでつ い観てしまう。それが制作サイドの狙いなのは分かりきっているのだが、まんまと術中にハマッている。だって可愛いんだもん!!食べちゃいたいくらい可愛い の~☆で、このドラマでヒロインを演じている伊東美咲のセリフにこうあった。「仕事をしているとオンナはオッサンに、オトコはオバサンになる」。そりゃそ うだ~、と少しだけ共感する。このドラマの舞台は広告代理店で、美咲の役どころはCMプランナー。ちょくちょくADKのビルの前が映ることから場所はどう 考えても銀座。銀座の広告代理店で大手…あまりにもステレオタイプな発想に軽いめまいを覚えるオレである。美咲演じる藤井ミナミ(←名前がまたカツンとく る)は、朝から晩までクライアント対応に追われて、とにかく仕事三昧の毎日。徹夜作業もザラのようなのだが、徹夜明けでもバッチリメイクのサラサラお肌、 お洋服も超スタイリッシュでヨレ感皆無。ありえね~って。それに徹夜作業なんてそうそう発生しないから~。多忙なわりにはマンションのお部屋はいっつもキ レイに片付いている。ありえね~し!上司は佐藤浩市だし。こーいちが上司だったら、朝から深夜までず~っと働く自信あるね。休んだりしません。休みたくな いものっっっ。部長のそばにいるぅ~。「好きです…」って言っちゃうかもしれんぞ。仕事どころではない。が、そもそも仕事にイロケなどは不要だ。「あのド ラマ観て、広告代理店を勘違いして入社しようとする若いバカが増えると困りますよね」と、ノビ太が冷たく呟いていた。最近ノビ太はナマイキである。
  それはそうと、ここ一週間ばかしどうも胃腸の具合がよろしくない。寒暖の差が激しいのと、大きな仕事が校了した気抜けにより、お疲れが少々出ちゃった模様 だ。オレ、昔からホントに胃腸が弱いの…意志も弱いけど…。兆候は大体わかるのだ。鬼のようにガツガツ喰ったかと思うと、ドーンとダウンする。いつもそん な感じ。そんな中、土曜日に「焼肉が喰いたい」とジョゼにせがみ、わざわざ電車に乗って両国まで焼肉を喰らいに出かけた。が、タン塩2枚、カルビ1枚を食 したところでモーレツに気持ちが悪くなる。お酒も飲みたくないし、タバコも吸いたくない。「ジョゼさん、あの…どうやらオレ、具合が悪いようなんですけ ど…」。ぢうぢうと肉を焼いているジョゼに訴えるオレ。「えぇ~何言ってんの~!?焼肉食べたいって言ってたじゃんか~」「そうなんですけど…。お肉が焼 けてるのを見てるだけで胸焼けしてきちゃって…。とても喰えないっす…。すんません…」「旨いよこのハラミ~。ちょっとでも食べない?」「いや、喰えな いっす…うぅ。おうちで横になりたいっす…」「もう帰れよ~」(←冷たいヤツ)。不本意である。焼肉命のオレが…すこぶる不本意である。
 とりあ えず店を出て駅に向かう。「タクシーで帰ろう」とジョゼさんがおっしゃった。「電車でいいよ~。ダイジョウブだからさ~」と言うオレに、「いや、少し疲れ たから」と、とっととタクシーに乗るジョゼ。そこでオレはあるエピソードを思い出した。歌舞伎町の元カリスマホスト、城咲仁のインタビュー記事である。 デート中に仁くんが「タクシーで帰ろう」とオンナのコに提案した時、カノジョが「えぇ~いいよ~疲れてないし~。それにお金もったいないじゃん」と言った とする。そこで仁くんはこう囁くそうだ。「お前が大丈夫でも俺がイヤなんだよ、お前の足を痛くさせるのは」。くはぁっあぁっ…(←陥落する音)。知ってる ね…オンナゴコロと落とし方を。さすがだね、元カリスマホスト。また、こういうパターンも効果テキメンらしい。冬の寒い時に待ち合わせをする。仁くんは 「わざと」15分ほど遅れる。寒さに震えながら彼を待つオンナのコ。待ち合わせ場所に現れた仁くんは「にゃったか~い」缶コーヒーをそっとカノジョの頬に 当てる。「ごめんな、待たせて。寒かっただろ?こんなもんでも少しはあったまるかもしれない、と思ってさ」。キャー!!!ドクドクドクドク…。ち、血 が…。センセイ、鼻血が止まりません~、ガーゼくださ~い!!ぜぇぜぇ…呼吸が苦しいっす~。ここでのポイントはあくまでも「さりげなく」やること。効く よ~これは。アッパレだね。それに比べて…。「オレが疲れた」じゃダメなのっ!んも~。勉強するように!!でもカリスマホストと同じことやられたら引くか もな。
 胃腸も大分復活してきたこともあり、昨晩は「旧通産省実証実験団体 電子書籍コンソーシアム運営事務局の仲間たち」10名ほどの懇親会の ような同窓会のような酒席に参加した。和恵さんのプレ出産祝い(?)も兼ねての宴会だ。幡ヶ谷の中華レストランで延々と旨い中華を頂く。薬膳料理なのにど れもこれもいちいち旨い。「ストップ!」と言うまでお任せで出してくれるのだ。お値段もリーズナボー。そこで隣に座っていたN○Tのゴミータがオレに話し かけてきた。「この中で子供がいないやつの方が少なくなってきちゃったなぁ」「この中で子供がいない、ってゴミータとK沢さんとオレだけですよ」「そっ かぁ…。子供がいないとさぁ、老後誰に面倒見てもらおうかなって悩むんだよな」。楽しい宴席で老後の話にもってくゴミータ。「子供に老後の面倒見てもらお うなんて期待しちゃイカンすよ」「じゃあどうすんだよ~」「う~ん。兄弟とか?」「兄弟にも家庭があるだろ~」「そっかぁ。じゃあ愛人とか?」「愛人なん て金がないとダメだろ~?」「えぇ~!?お金ないと愛人作れないのぉ~?」色めき立つオレ。「そりゃそうだろ。金だよ、金。金のないやつは愛人なんてでき ないのっ!」。オトコの甲斐性ですかね?①髪が薄い、②勃ちが悪い、③カネがない…。ひゃあぁ~。どうすればいいのでせう!?崖から飛び降ります!
愛 人話とは別に、昔から飲むとお金の話ばかりするゴミータである。かつて和恵さんとかなりねんごろだった時期もあるゴミータは、宴会の後半には和恵さんと二 人でゴニョゴニョとミョ~にしどけない雰囲気で密談をしていた。他のみんなは酔っ払っていて大して気に留めていないようだったが、オレは見たぞ。ちょっと 「家政婦は見た!」の市原悦子のようなスタンスだったけどな。解せないな。昨年だったか、ゴミータは「もう顔も見たくないから」と、奥さんに内緒で(!) 離婚届けを提出したそうだ。署名・捺印だけはさせていたらしい。届けを出した後も素知らぬ顔で奥さん&奥さんの御両親と同居を続けていた。「法的に他人に なれば、精神的にはすっごく楽だ」とか何とか言って。「(離婚していることが)バレるのは、カミさんが運転免許の更新にでも行く時かな~」などと、のんき なことも言っていた。「で、届け出しちゃったこと、奥さんにはバレたんすか?」と、意地悪な質問をするオレ。「え?あぁ、うん…。3ケ月くらいで簡単にバ レちゃってさ…」「奥さん、運転免許更新したんですか!?」「いや、病院行くって時に、保険証でバレちゃってさ~。いとも簡単に」「モメました?」「モメ たねぇ」「修羅場でした?」「修羅場だったよ…」離婚届けは奥さんによって「無効扱い」として役所で処理され、結婚ライフはGoes On。ゴミータは憔悴しきった表情を見せていた。オレはおそるおそる尋ねてみた。「奥様に愛情はこれっぽっちも残ってない、って前からおっしゃってました けど、それでももう1回別れる手続きをとろう、っちゅ~気持ちにはならないんすか!?」「うん…もう…いいよ…。こんなもんなんだよ、きっと。何もいいこ となんかないんだよ、オレの人生なんて…」。そう嘆きながらゴミータが打ちひしがれた顔をしても慰めなかったオレである。その手は桑名の焼きはまぐり!! (←マイ母が好んで使うフレーズ)。甘やかさないよ!なぜならば…オレは学習しているからな。甘やかさんぞ。自分で立ち直りなさい。オトナなんだからね。
 そういやぁ、こないだの「サプリ」の美咲のセリフにはこんなのもあったな。「別れるっていうことは、もうこれからそのひとの人生には関わらないってことなんだよね…」、と。「関係を持つ」。多重の意味があるねぇ。日本語って素晴らしいな。

0 件のコメント: