2007年8月18日土曜日

悲しき願い

 ここのところ世間は、すっかりW杯でひとしきり盛り上がっているようだ。4年に一度だもんな。オレ宅のテレビでは地上波しか観られない(BS機能がフ リーズ中のため)ので、リアルタイムではその日の第一試合しか観ることができない。もっとも明け方4時開始の試合を観ていたら、会社勤務にはかなり支障を きたすであろうから、かえって都合良かったかも。だが、6月23日未明にキックオフ予定の日本×ブラジル戦はやっぱ観たいな。早く寝て試合開始前に起きる か(まず無理だろう)、徹夜しちゃうべきか…。そこまでして日本がコテンパンにヤラれちゃうのを観るのも忍びないしな。ビミョ~なところだ。
 日 本全国が「にわかサッカー評論家」になっている感もあるが、日曜日の対クロアチア戦での柳沢のフニャチンぶりときたらさすがに呆れ果てた。ホンットに役立 たずっっっ!!!「決定力不足」っつ~言葉で片付けていいのだろうか。ダメだろ、あんなんじゃ。昨日ノビ太が「(柳沢は)98年のフランス大会の時の城よ りヒドイですね」と言っていたが、同感である。城よりニヤニヤしない分マシかな。ガムも噛んでないしな。ブラジルといえば、今朝の「とくダネ!」でロナウ ジーニョの独占インタビューをオンエアしていた。「あなたは笑顔の印象が強いですね」というインタビュアーに対し、「そうかな?ボクは歯が出てるから、い つも笑っているように見えるんじゃないかな」と答えていた。歯が出てるから…。シビレた。至極当たり前なことかもしれないが、彼はもんのすっごい豪邸に住 んでいた。まさにブラジリアン・ドリームの具現者。幼少時代は靴を履くことさえままならない貧困の中で育ったというが、にわかには信じ難い成功ぶりであ る。そんなお金持ちさんでもオレは結婚したい、とは思わないけど…。だって、朝起きた時に横にあのお顔があったらとってもビックリしちゃうと思うの…。慣 れるかな? 
 そんなことはさておき。今のオレの最大の関心事はW杯ではない。北朝鮮のミサイル「テポドン」の脅威である。世界中がW杯で浮かれ ている最中に着々と燃料注入を済まし、発射先の照準を絞ってるんだぞ!のん気にビジネス雑誌なんて作ってる場合じゃね~っての。逃げなきゃ!誰かシェル ターをオレにくれ!!ミサイルが飛んできたらもう一巻の終わりであるので、主要なひと達(?)に挨拶をしておくことにした。まずは実家のママに電話をす る。「ママ、育ててくれてありがとう。心配ばかりかけてちゃんと親孝行できなくてごめんね」と。笑われた。次はジョゼにメールした。「今までいろいろあり がとう。さよなら」。笑われた。笑うな!オレは真剣だ。大切なひと達にはきちんと御礼を言っておくのがスジってもんだろうがよ。できれば会っておかんと な。和恵ちゃんとは来週映画を観に行く約束をしたし、その後一緒にメシでもするかとアカソフにまでメールをした。大学時代の仲良しさんの内の一人であるし のちゃんとは、明日のランチを銀座で共にすることになっている。大山はどうしようかな。アイツは「オレオレ主義」で会う度に自慢話しかしないからうっとう しいんだよな。札幌にいる厚子ちゃんや茅ヶ崎のさっちゃんにも会いたいな。サトーさんと新井さんは外せないし、山田さんと中本さんも。黒部のヨシオにも一 角ならぬお世話になったしな…。アックンと原ちゃんはいいや(黙殺)。そうだ、ケロロさんとジローにも会っとかなきゃ。この際、そろそろ弟とも仲直りしと くか。元配偶者にも一応(?)声かけとくかな…。「キミはまだそんなに阿呆なのか」と言われるのが関の山だろうしな。やめとくかな。でも面倒かけたしな。 う~~~ん。悩ましいところだ。主要なところだけでも随分いるもんだな。大分割愛したのに。時間が足りないぞ。オレがこんなに胸を痛めているのに、なぜ皆 平然としていられるのか心底理解に苦しむ。どうして!?会社で死ぬのはイヤじゃ!おうちでクリとハナについててあげなくては…。しばらく有休取るかな。繰 り返すがオレは真剣である。
 ロナウジーニョの靴の話で思い出したが、今年の2月に癌で亡くなったシューズ・デザイナーの高田喜佐さんのエッセイ「素足が好き」の一節がココロに響く。先日NHKの「ゆるナビ」で紹介していた。
 
人は裸足で生まれ 裸足で死んでゆく。
その間の生を、靴は共にする。
私の作った靴が、私から離れ歩いてゆく…。

ジー ンとするなぁ…。喜佐さんは癌が発見された時に、週末を過ごしていた葉山の家から歩いてすぐの海に向かって「癌ちゃん、どこかに飛んで行っちゃって!」と 叫んだそうだ。切ないね。大量の物質の消費のみを良しとする世の中になってしまったことを嘆き、そのことに自らも加担していると自身を責めていた頃に、そ れまでに築き上げてきたものを限りなくゼロになるくらいまで処分し捨て去る決意をしたそうだ。リセットした際に、葉山で独りで過ごす時間をこよなく大事に するようになったという。くたびれると都会を離れて田舎で暮らした方が蘇生されることが多いのかな。よくそういう話は耳にするもんね。
 喜佐さん のお母様は詩人の高田敏子さんだ。珠玉な親子だな~。ステキすぎな感じ。敏子さんは葉山にいる喜佐さんによく、「寂しさを慈しみなさい。大切にしなさい」 と語っていたという。泣けちゃうね。喜佐さんは独身だったようだけれど、恋人だか大親友だかの男性(作家だったかデザイナーだったかな?)も彼女の想い出 をお話ししていた。目線が優しいの!!ほんわか~としてるんだよ。感動しちゃったね。過不足ない(?)パートナーは人生を実り多い満ち足りたものにしてく れるものだなぁ。
 と、温かい気持ちになりつつ、別の日にテレビを点けたら細木数子の「ズバリ言うわよ!」の再放送を目にしてしまった。普段は見 ないようにしている番組の最高峰だ。あのオバハン、誰でも知っているようなことを、さも自分が発掘した真理のような言い方するから始末が悪い。胡散臭いな んてもんじゃないじゃん。それをマジで信じてるヤツラがいるってところが嘆かわしいんだよな。テポドンに狙われるのも必然か!?奇しくもオレの友達のお母 さんが秘書をやってるんだよ、細木の。今も続けているかは不明だが、「(細木は)とにかくケチでがめつい。給料もめちゃめちゃ安い」とよく言っていたそう だ。その母ってのもいろいろ問題あるんだけどさ…。一筋縄ではいかないアクの強いお母様ですの…。
 で、その再放送ヴァージョンのゲストは尾藤イ サオだった。♪だ~れのせいでもありゃしない~ みんなオイラが悪いのさ~、のイサオである。「明日のジョー」もありましたね。♪サンドバッグを~、だ。 62歳だって!尋常ではない若さである。真っ黒な髪の毛はもちろん染めてるんだろうけど。イサオの運勢を数子がわざとらしく神妙な顔で占っていた。
「誕生日は…11月22日ね…ふんふん」と呟く数子。11月22日?ん?ジョゼと一緒だ。イサオは「乗り逃げしよう」と手を出したカノジョが妊娠してしまい、やむなく結婚したという。何度も家出を繰り返し、愛人宅に長期の逃避(?)をしたことも一度や二度ではないらしい。
………………。(←遠い目になるオレ)
11月22日生まれって…。途方に暮れるな…。サイテーなんじゃないの!?
 珍呑でバイトしていた時に一緒だったマキちゃんがやっているバンド、「モダーン今夜」の曲『うたかた花電車』の歌詞の中にこうある。
 
 ヤクザな恋だと 人は言うけれど
 アタシ本気で惚れちゃったの あのひとに

オレって育ちがいいから、不良に騙されちゃう傾向があるんだよね。きちんと考え直す時期が真近に迫っていることだけは間違いないようである。本気だ。

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