一昨日だったかニュースを見ていたら、試合中に左手首を骨折して緊急手術に踏み切った、NYヤンキースの松井秀喜選手が会見をしていた。「取り外しので きるギブスになって嬉しい。回復は順調だ。年内には復帰したい」と記者たちに取り囲まれた中、ジョークを交えながら松井さんは笑顔で語っていた。「さすが だな、松井さんは。アタマが下がるぜ…」。思わず唸った。オレよりも年下だが、オレは松井選手を「松井さん」と何年も呼ばせていただいている。大分前の話 になるが、何かの雑誌で「松井選手は高校時代頃から、他人の悪口を一切言ったことがない」という記事を読んだ。「何て見上げたひとなんだ…!」感銘を受け たオレは、畏怖の念を込めて松井さんを松井さんと呼ぶ。決して呼び捨てになどしない。
オレの大学時代の1コ上の先輩に、身長が197cmもある ことから「東洋の巨人」の異名を持つオトコがいる。ある日のこと。彼は浅草のバスターミナルで都バスを待っていた。そこに父親と小学生くらいの男の子の親 子連れがいた。「あれ?お父さん、あのひと、松井だよね!?」目を輝かせながら父親に問う男子。「こらっ。松井じゃなくて松井さん、だろ!」息子の言葉遣 いを直す父親。「松井さんだ、松井さんだ~。スッゲー!スッゲー!!」狂喜乱舞する息子。「何言ってるんだよ。こんな所に松井さんがいるわけないだろ ~」。そりゃそうだ。浅草のバス乗り場に松井さんがいるわけがない。そもそもバスになど乗らないであろう。そう言いつつも父親は先輩の方にチラチラと視線 を投げてくる。そうこうする内にバスに乗り込んだが、その時にはすでに車中のひと全員の目線が先輩に集中していたらしい。(オレは…松井じゃない…)いた たまれなくなり、顔を下に向ける先輩。件の親子が先に下車したそうだが、降りがけにその父親は先輩の肩をポンッと叩き、「松井さん、ガンバッテ!」と声を かけていったそうだ。(だからオレは松井じゃないんだって!!)先輩はココロの中で絶叫したそうだが…。と言うほど松井さんに似ているとはオレは思わない けどな。
それにしても松井さんはエライな。どうやったら悪口を外に出さないでいられるのであろうか。「人間性の違いだ」と言ってしまえばお終い だが、オレには到底真似できない芸当ではある。オレは本人に面と向かって言わず、陰で悪く言うのが得意なくらいだからな。以前にメーカーに勤務していた 頃、そのひとの前ではニコニコと親しげに話しておきながら、後で「あのヤロー、ムカつくぜ!殺す!!」と悪態をついているのを見た後輩の女の子が「えぇ ~っ、ベティさん、あのひとのことキライだったんですかぁぁ~!?」と、心底驚いていたことがある。ふふふ…。オレは裏表がある腹黒い人間なのさ…。一見 お人好し然としているがな。だって口に出さないとスッキリしないんだもん!口に出すことで余計に怒りが増幅してしまって収集がつかなくなることも多いけ ど。
テレビで和田アキ子が言っていたが、彼女はどうしても外に吐き出せない悪口がある時は、すべて日記に綿密に書くという。書くことで気持ちが 収まるらしい。けっこー好き勝手言ってるように見えるけれど、言えないことも多いんだろうな。和田アキ子といえば、オレがまだ小学生くらいの頃に、彼女の 離婚記者会見を見たことを思い出す。最初の結婚に失敗した時だ。「(夫は)アタシのことが…アタシのことが可愛くなかったんだ…!!」と、カメラの前でメ イクが崩れることをこちらが心配してしまうほどの勢いで号泣する彼女を見たオレは、「和田アキ子もオンナだったんだ…」と、新鮮な驚きを感じてしまった。 可愛くなかったんだ、って…。可愛く…うぅ。「普段強がっているオンナほど、実は芯は脆い」という定説(?)はあながち外れていないのであろうか。例外も あるけどな。アキ子といえば、彼女の往年の名曲『古い日記』を一度カラオケで熱唱したいと目論んでいるオレである。練習してるぜ、こっそりとな。早く披露 したいものだ。
話は変わる。一昨日といえば、アントニオと大バトルをしたオレである。デスクで争っていたが、ヒートアップしてきたため、応接室 にリング(?)を移し、小一時間ほどギャンギャンとやり合った。と言っても、オレはかなり遠慮しつつモノを述べた。アントニオは打たれ弱いからな。しか し、朝イチから闘うとめちゃめちゃ消耗する。建設的なバトルならば報われることもあるが、そんなものは、ない。和田アキ子のようにこのブログに書き殴って 消化しようかとも思ったが、しなかった。する気にはならなかったな。書いた方が早くスッキリしたかな。よくわからん。
再度話は変わる。今日コン ビニで『SPA!』を立ち読みしていた。例のごとく、さかもと未明の「ニッポンの未明」をだ。今回のネタは、「「カツラ」であることを大々的にカミングア ウトした「カツラーの秘密」の著者、スポーツライターの小林信也さんを直撃!」だ。近く小林さんの新しい本が上梓されるという。「カツラー危機一髪 その とき『カツラ』が動いた」だそうだ。思わずタイトル買いしてしまいそう…。
小林氏はカツラを被ったひと、すなわち「カツラー」についてこう述べ る。「ハゲがバレる恐怖ってすごく深いんですよ。それはまるで逃亡する犯人がなかなか捕まらずに悪あがきして逃げ続けている感じ…。とっとと捕まったほう が精神的にはずっと楽なのに…」。だが氏はこう続ける。「でもね、男にはハゲているとなかなか言えない『ハゲの壁』がある。なぜなら…次の3つが「男とし て判断される基準」という気がするのですごくヘコむんですよ~」
1. 髪が薄い
2. 勃ちが悪い
3. カネがない
うわぁ~、こッ、ここッッ、この3つって…。この、てんてんてん、なんだよ。これ以上は本人の名誉のために言えません、って言ってるのと同じか!?ごめんね、って誰に謝ってるんじゃ~!?自爆である。
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