2007年8月18日土曜日

Happy Mania

 年下男が熟女を選ぶ理由 2007年3月29日付『日刊ゲンダイ』
 
 『暴露本で世間を騒がせた元祖プッツン女優、石原真理子(43) に結婚情報が浮上した。それも相手が20歳も年下の俳優というから、ビックリだ。そういえば、大地真央(51)は12歳年下のインテリアデザイナーと婚約 したばかり、秋吉久美子(52)も26歳年下の映像クリエイターと再婚した。「年上女房は金のワラジを履いてでも探せ」なんて言われたが、熟女には何か魔 性のテクがあるのか?(中略)小泉今日子だって20歳年下のアイドル歌手と熱愛中だ。熟女がモテモテなのは間違いない。
 11歳年上の女性と結婚 したばかりという商社マン(31)が明かす。「若い女性にはない柔肌にハマったというのも、正直あります。感度もいいし、こちらが頼めば嫌がらずに何でも やってくれる。同世代を相手にすると疲れるんです。要求も多いし…。その点、年上の女は甘え上手なのに甘えさせ上手。精神的にも楽ですね」。男女間のトラ ブルに詳しいカウンセラーのエンジェル山崎世美子氏がこう言
う。「熟女といっても最近は見た目も若い。バリバリ働いていれば魅力的に映るし、同世 代の女性より尊敬もできる。何より年上の女性に認めてもらえると『うれしい』。姉さん女房を持つ男性は皆さん、そう口を揃えます。デキる女に選ばれた男と いう自尊心も満たされるようです。ただ、30年後には妻を介護しなければならない、なんてことも考えずに突っ走れるのは若さゆえ。妻が還暦を過ぎたあたり から離婚するケースが増えます」。』
 還暦を過ぎた頃に離婚されちゃあ、たまんねーよ。
 柔肌…。感度…。甘え上手なのに甘えさせ上手 か。よっしゃ~!!記事をまんま鵜呑みにして、和恵さんプロデュースの集団見合いに出かけてきた。土曜日のことだ。開催場所は、システム会社シャチョ (43)の市ヶ谷にあるエクセレントなマンション。1人で住むには広すぎるメゾネットタイプの2LDKで小物の細部に至るまでいちいち小洒落ていた。太陽 光がよく入り、白を貴重にしたお部屋は清潔感フルフル。「いい暮らししてんじゃん~。お金持ちぃ~」って感じだ。
 オレより年上なのはこのシャ チョと、マゼラン時代にお付き合いのあった、これまたシステム会社の元シャチョ(44)の2人で、あとは36歳が3人、35歳が1人であった。4人はオレ より年下。女性陣は和恵さんの高校時代の部活の先輩であるシホさん(41)、シホさんの短大時代の同級生リカコさん(41)、Rのお客さんだったソニー ミュージックのアツコさん(年齢不詳。多分43,4歳)、それから和恵さん(40)、オレである。アカソフの指摘通り、平均年齢は高い。それにしても、年 齢層の高いパーチーの場合、燦燦と陽が降り注ぐ時間帯は避けた方が賢明だと開始早々オレは痛感させられた。シワやシミや白髪…等々、ハイビジョンテレビさ ながら思いっきり露呈されてしまうのだ。夜だったらゴマかせるのに…。何たって暗いからね。あんまり見えないのが好都合ってもんなのさ。それはさておき、 しぶしぶ参加したパーチーだったが食事もお酒もおいしく、期待していなかった分だけ思いのほか楽しめた。今年からこそ他人の悪口は極力言わないようにしよ う…、と心に決めたオレであるので(←真剣です)、多くを語ることは押しとどめたいと思うのだが…。
 30代後半以降で独身のオトコ(バツな し)って、やっぱしヘンなのが多い。オツムは良さそうだし、お金もあるようだし身綺麗だが、去勢されたワンコみたいで覇気がない。が、オレオレで強引なタ イプと、いるかいないのかわからないくらい薄いタイプ(キャラが、ですよ)に二分されているのが興味深かった。家主のシステム会社シャチョなんて見るから に実直で純朴でタラシ込むのは容易であるだろうと推察された。オレぐらいでもダイジョウブだ。だってそうなんだもん、きっと。でも、堅そうな仕事していて お金持っててもイヤなものはイヤ。チビとハゲとデブはイヤなのっっッ。中身が良ければ、なんて偽善だ。見た目だって重要だよ。ダサいのはイヤ!安定を得る ために何かを、そう、大切な何かを断腸の思いでかなぐり捨てれば、多分楽ができる。確実に。お金が足りずに銀座でバイトすることもないだろう。でも、イヤ なものはイヤ!それにそもそも、ひとに食わしてもらうのって好きじゃないし。ムチムチしたチビデブに生活のために抱かれるくらいなら、死んだ方がマシ じゃ!舌噛んで死ぬ~。噛みたくない~。ラブジャンキーなオレは、ホスピスみたいな恋愛じゃ、もう物足りないのさ。生半可なクスリじゃあ効かないカラダ に…。もっと強いクスリをくれ~。
 そんなこんなで、記念写真を靖国神社で撮影するという、和やかだか暴挙だかわからないシメがなされ、パーチー は20時頃お開きとなった。おクスリが足りないわ…と、オレは単身G街へ足を運び、黒部→デスマッチ→ヅメとハシゴし、結局2時まで飲んでしまった。午後 2時から夜中の2時まで半日丸々飲み続けたわけだ。貴重な時間を無為に過ごした気もしなくもないが、久しく浴びるほど飲んでいなかったので、アルコール摂 取量と比例して気分は爽快である。自由だな。
 ふと、オレのバイブルである安野モヨコの「ハッピーマニア」の一節を思い出した。主人公の“ヤッて から考えるオンナ”シゲタカヨコは恋人のタカハシからこう問われていた。「シゲタさん!シゲタさんの欲しいものって、一体何なんですか?!」シゲタは答え る。「恋の道」と。「それを求めている限り、未来永劫ココロの平穏は訪れないんですよっ!!」タカハシが叫ぶ。「そんなもん、百も承知だ。あばよ」シゲ タ、オトコらしい~~~っ。ステキ~。あっちもこっちもカッコイイのはオンナばっかりだな。立ち上がれ、男子!!(←どっかで聞いたな)「アンタが欲しい のは、お母さんか愛玩犬だもんね」江古田ちゃんはそう呟いてた。格段落ち込んだ様子でもなく、ね。

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