今日は知人の結婚式だった。店をやっていた時の常連さんの男性が結婚したのだ。幹事も常連客の内の一人。「二次会にベティさんもぜひいらっしゃいません か」と、随分前にお誘いを受けたが、丁重にお断り申し上げた。久々にお会いしたい方々も沢山いたが、出席しなかった。なぜならば…オレはまだ他人の幸せを ココロから祝福できる精神状態ではないからだ。コヤテツ、ごめんね。今日はお天気で良かったね。ステキな家庭を築いてくれよ。キミはいいパパになれるぜ、 きっと。おめでとう。
二人暮らしからひとり暮らしになってちょうど半年になる。DJ OZUMAの歌でないが、「アゲ♂アゲ♂エブリナイ~ッ」と突き進んできたつもりのオレであったが、最近どうも揺り戻しが激しくなっている感は否めない。 「ひとりって気楽だぜ~」という夜と、「うぅ…これでいいのかオレ?寂しいかもしんない…」という夜が交互に訪れる。先日何気なくNHK教育テレビを観て いたら(オレは教育テレビが大好きである)、女優の岸惠子さんが、「自由になるということは、孤独になるということ。孤独を恐れていたら自由にはなれない と思う」とコメントしていた。深い。強い女性である。凛としていて実にカッコ良かった。70歳はとうに越しておられると思われるが、艶っぽくてキレイだっ た。どうやったらあんな風に年齢を重ねられるのであろうか。苦労することかな。苦労って、し過ぎるとヤツれちゃうしな。昔観たクンデラ原作の映画「存在の 耐えられない軽さ」では、レナ・オリン演ずる女流画家が全く同じセリフを言っていた。自由とは、イコール孤独か。人生らしいな。
そもそも自由と は?真の幸せとは?先日ケロロさんとも話した議題であるが、真の幸せとは何であるのか、答えが見つからない。仕事で大きな達成感を得た時だろうか。これは 「健康で仕事ができ、自分で稼いだ金でメシが食えるのが幸せだ」、という永ちゃんの幸せ論だ。美味しいものを食べた時であろうか。季節のうつろいを肌で感 じ今この瞬間を生きている、と享受できた時であろうか。愛するひとを抱きしめ、そして抱きしめられる時であろうか。大切なひとを見つけ、そのひとのために 役立つことができている、と実感した時であろうか。オレにはわからない。答えはまだ出ていない。「これが幸せってもんなんじゃ!」と言い切れるものを具体 的に掴むことができるのかできないのか。一生できないままかもしれない。漠然とそう思う。
小学生の時に読んだ漫画「エースをねらえ!」では、お蝶 夫人が(高校生にこのニックネームはいかがなものか)ガンガンと成長して自分を追ってくる岡ひろみと壮絶なラリーを繰り返しながら、「追ってらしゃい、ひ ろみ。あなたはあたくしを追い越そうと必死だわ。それでいいのよ。でもあたくしこそは…あたくしこそは孤独だわ…!」と苦悩していた。子供だったオレは、 どうしてお蝶夫人が「孤独だわ」と言うのか皆目見当がつかなかった。が、今は少しわかる。求めるものが大きいが故に、理想と現実の差を認識している人間は 孤独感を募らせてしまうのかもしれない。額にシワを寄せてボールを打つお蝶夫人を見ながら、「あぁ、これだ…。これが竜崎嬢の真骨頂なんだよ。あの表情、 ゾクゾクするね…」と、男子テニス部部長の尾崎さんが、藤堂さん(藤堂さん!)につぶやくカットも子供ながらに覚えている。今思うに、どう考えても高校生 のセリフではないが、これもスポ魂漫画の王道か。違うか。自分のことを「あたくし」っていう女子高生もいないと思うがな。話がズレた。
今日、 Def Techの「Arie Got(ありがとう)」という歌を聴いていたら、期せずして涙がドクドクと溢れ出た。「みんな言おう 歌おう『まだ愛が足りない』と」。感情の振り幅が日によってユラユラするので泣いたりするんかな。泣くと気持ちいいけどな。汗でも声でも涙でも「カラダの 中から出す」という行為はストレス発散に良いらしいけど。レンタルビデオ屋には「泣けるコーナー」が特設されているくらいだから、泣きたい連中は巷には多 いようだ。特に都会では。
無理に気張るのは止めようと思う。金曜日にケロロさんから、「キミみたいにマジメな性格で『元気でいよう。平気でいよ う。ひとに心配かけないようにしよう』と自分を奮い立たせて、明るく溌剌な自分を演出しようとするタイプは鬱病に気をつけなよ」と言われてドキッとした。 核心を突いていたからだ。「辛さを笑顔で隠して」という方法は、わかるひとには「イタイ行為」だということが如実に見えてしまうのだろう。無理をしないよ うにするのがいいのかもしれないが…。そうはいっても、ってとこなんですよ、問題は。
江國香織がある雑誌のインタビューで言っていた。「私が幸せ を感じる瞬間というのは、間違いなくひとりでいる時ではないと思います。『誰かと一緒にいる時』なのですが、それは夫や妹といった身内や親しいひとではな くて、他の誰か。滅多に会えないけれど、一緒に過ごすことができるひとと一緒にいられる時、『あぁ、幸せだな』と思いますし、ホントに楽しいんです」。共 感した。いや、同感だ。オレはひとりでいるより、やっぱり「誰かと一緒にいられる時間」が愛おしく、この上なく大切で、できればずっと失いたくないモノ だ。少しでも長くそういう時間が続けばいいなと思う。今週はやっぱりサトーさんと会うことにしよう。サトーさんはいつだってオレに幸せな時間を与えてくれ る。魂の救済をサトーさんに甘えて委ねてみよう。弱ってる時は甘えてもいいじゃん、って自己チューかな。
桑名正博(昔の彼の歌は、今聴いてもシビ レる名曲が多い)は、『テキーラ・ムーン』でこう歌っていた。「悲しい時は酔いどれちまえ」と。酔いどれちまうかな…。また飲んじゃうのか!?正博の歌は こう続く。「瓶を枕に男泣きだよ」。男泣きかよ!って、最後まで自分的にも痛々しくツッコミつつ、今日の日記は終わるとしよう。自分で書いてても精彩を欠 くコメントばっかりだったな。こんな日もあるから仕方ねぇ。トホホ。明日からまた仕事だ~。気合入れんとな~。
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